ネット叩き、芸能人ゴシップ、インフルエンサー炎上、ママ友トラブルetc…
人はなぜ人を叩くのか?
あぁ、自分とは無関係なはずなのに、あの芸能人KYがムカついてしょうがない。
なんでだろう?ヤフコメに投稿したくてたまらない。
このような気持ちを持った事はないだろうか?
私はあります。毎日あります。
なぜでしょうか?
youtuberがコンビニで騒いでいた、芸能人が不倫、一般人に失言、闇営業etc
「悪い奴」は排除しなければならない、「気に入らない奴」はみんなでとっちめてやらないといけない。
「正義の為」なんかじゃない。「自分たちが生き残る為」にそうせざるを得ないんだ。脳が勝手にそう働いちまうんだ。
それは原始的な本能
人が人を叩くのは、原始時代から引き継がれてきた人間の本能であり、止める事はできない。
群れを邪魔する、群れを乱す「悪い奴」はみんなで殺さないといけない。
それは人類が生きていくための原始的本能。
狩猟時代、農耕時代と、出来損ないの人間は出来る人間達に徹底的に間引きされていった。
歴史を振り返り、人類が死んでいる最大の原因は、飢餓や伝染病でも災害でもない。
人間関係トラブルだということ。
人同士が殺し合った歴史を経て、今がある。
人類が進化していく過程で、身近な人間同士での直接的な殺し合いから始まり、現代では、バリエーション豊かな間接的なやり方が無限にまで広まっている。
有名人を狙ったネットリンチはわかりやすい最たる例。
悪い奴はみんなで殺そう
再度言う。
悪い奴はみんなで殺さないといけない。
それは人類が生きていくための原始的本能として脳に刻み込まれている。
人類は言葉を得て、ついにはネット、SNSなど、究極ともいえる伝達手段を得た。
悪い奴がいたとて、直接手を下すなんて非効率的な手段は使わない。
そんな意図を露骨にだそうものなら危険思想の持ち主だと、自分が攻撃対象になりかねない。
だから噂を利用する。
噂に参加し、噂を作り、噂を流す。噂により集団を団結させ、敵を仕留めるのだ。
ますは嫌な奴について、なぜあいつが嫌な奴なのか、なぜ攻撃すべきなのか、周りと共有する。極端な事を言えば「殺す準備」をするのだ。
群れの中で群れの邪魔をする人間、自分にとって害を及ぼす人間を間引きすることは本能
この「生き残りをかけた本能」ほど強い本能はない。食欲や睡眠欲よりもはるかに上。
ゴシップ、噂が気になってしょうがないのは本能
・自分が人にどう思われているのか
・誰が自分にとっての悪い奴なのか
それは「生きる」上においてこの上なく重要な情報。
生活を向上させる情報や、ビジネススキル、承認欲求云々など、これらに比べれば、とるに足りない事。
自分の群れの中で邪魔になる人間、危険な人間、気に食わない人間、それは身近にいようが、テレビの芸能人だろうが、向けられる本能は変わらない。嫌な奴は嫌な奴。排除すべきだと本能が働く。
あの芸能人KYがムカついてしょうがない。
あんなやつが自分の周りにいたとしたら、最悪の毎日だ。彼/彼女のような人間は怖い。この世にいること自体不快。
消えてくれないかな。よし、ヤフコメに便乗して俺も叩いてやろう。
最近、考えるのは仕事のことより、「彼女」のこと。
彼女さえいなければ、快適なママ友ライフ送れるのに、いなくならないかなぁ…
嫌な噂でも広まって、消えてくれるか、せめて大人しくしてくれたら…
よし、彼女が嫌いなメンバーたちを集めたママ友会を開くぞ!
本能を前に、「人が人を叩く」ことをやめることはあり得ない。
「生き残り」の争いは常に周りにあり、その争いに負ければ「死」が待っているからだ。
いじめも一緒。それは本能。
あなたは「弱者」です。
学校の新学期、新しいクラス。
弱い人間にとっては「命懸け」の季節。
群れに入れなければ「死」。
失敗すれば、学校にいる間、「死んだような」時間を過ごす事になる。
まずは「自分に近しい人間(弱い人間)」を探そう。
彼らと一緒に群れながら生きながらえるのだ。
何事もなく、クラスに群れができていった。
似た者同士達が和気あいあい。
しかし、平和は続かなかった。
大きな群を束ね、ただ生きることに満足しない者が現れた。
クラスを統べる者は誰か?ハッキリさせる必要があるというのだ。
群れにとって邪魔な弱者を間引きすべく、本能剥き出しの顔色を見せている。
手始めに、あなたの友達が狙いのようだ。
あなたはどうする?
私ならこう考える。
群れを束ねる、この世界を統べる者達に立ち向かえるわけがない!
自身との距離があれば、ただただそれを保つ事に注力するだけ。
しかし、それが叶わないのであれば…
その時は「生き残る術」を真剣に考えなくてはいけない。
友人Aを「いけにえ」にするということを…
自分の立場を最大限考慮した上で、自分に刃が向かないよう、強者にへつらうのだ。生きる為に本能がそうさせる。
そして自分に「群れの中にいる価値」がある事をアピールするのも忘れてはいけない
しかし、自分にそのアピール材料がないとすれば?
やることは一つだ。
弱者に刃を向け、皆と一緒になり「殺し」にかかるのだ(友人Aよ。すまぬ…)
多くの人間が「自分が生き残る」という本能に従順になる。
自身を犠牲にしてまで、本能に逆らうなどできやしないのだ。
なんて卑劣なんだ!
そういう声もあるだろう。
しかし、現実はこんなものだ。現実はマンガやアニメではない。
加害者も、被害者も、傍観者も、本能のまま動いている。
閉ざされた狭い世界ほど、皆が皆が残酷なまでに本能に従順だ。
自分の力、立場を超えて、逆らう事などできやしない。
だからイジメはなくならないのだ。
この世は残酷だ。
最後に
今の時代、強者でもないかぎり、
自己アピールもしない、人も叩かない、
そんな本能に逆らった生き方など出来っこしやしません。
何も出来ない無色透明な弱者は、遅かれ早かれ、間引きされる運命にある。
ただただ食われるだけの牛や豚に比べれば、まだマシと思うしかない。
つくづく思う。残酷で、嫌な世界だと…
コメント